メリットの多いテレワークではありますが、いろいろな観点で考えた場合にデメリットが全くないわけではありません。よく言われることですが、人間は決して口から発する言葉だけでコミュニケーションを取っているわけではなく、諺にもありますが目や表情、体全体での態度なども重要な要素です。テレワークで、電話やメール・チャットだけでやり取りをしているとこのような情報がなく、ミスコミュニケーションにつながったり、あるいは意思疎通がうまくいかなかったりすることがあります。電話やメールだけではなく最近では表情もカメラで見ることができるウェブ会議があって、この欠点をかなり補ってはいますがやはり対面には勝てません。
全く別のデメリットになるかもしれませんが、今までなら仕事は会社のオフィスで実施できていたのに、テレワークになったために自前で仕事スペースを確保しないといけないという点もあります。自宅に仕事部屋や書斎がある恵まれた人ばかりではありません。最近では街中にそのような仕事のためのスペースを設けた施設も生まれてきていますが、もちろんその利用にはお金がかかります。会社がその料金を全額負担してくれるようなことは普通はないでしょう。
また他のデメリットとして、通勤という行動が精神的にも身体的にもよい活動になっていたというケースがあります。満員電車での通勤はほぼマイナスしかなかったかもしれませんが、例えば毎日一駅歩くようにしていたことで運動になっていた人もいたりするわけです。