全ての人が会社に出社して仕事をしていた場合、情報は社内で管理していれば漏れるリスクは少なくて済みますが、テレワークを導入すると社用パソコンを会社外に持ち出すことになるため、情報漏洩の危険性が高まります。一人暮らしの人は問題ありませんが、家族と暮らしている人は家族経由で情報が漏れてしまう可能性もあります。家族にも画面は見せない、席を離れる場合は画面を消すなどのルールを徹底させるようにしましょう。情報漏洩はテレワーク最大のデメリットであると言っても過言ではありません。
会社勤務と自宅勤務の両方を取り入れている企業では、持ち運びできるノートパソコンの紛失リスクも高まります。テレワークが完全に在宅であればデスクトップパソコンを支給し、日常的に持ち歩かないようにさせることも可能です。しかし出社も必要となるとノートパソコンが必須です。会社帰りにどこかに立ち寄ったり飲み会などに参加すると、そのままどこかに置き忘れてしまったり、ふと目を離した隙に盗まれてしまうこともあります。
社用パソコンを無くしたときの申告フローを徹底し、万が一にも情報が漏れないように注意する必要があります。このデメリットは企業側だけの努力だけでは解決が難しい分野です。社員一人一人の意識を高めることが必要です。そのためにはルールを周知させるための研修を用意したり、定期的に従業員からヒアリングをするなどの対策をしなくてはなりません。
テレワークは働き方の自由度を上げることができる素晴らしい制度ですが、デメリットがあることもしっかりと覚えておきましょう。